哲学する赤ちゃん
チラ裏でもつぶやいた「哲学する赤ちゃん(AA)」を読了。
哲学する赤ちゃん (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)
- 作者: アリソン・ゴプニック,青木玲
- 出版社/メーカー: 亜紀書房
- 発売日: 2010/10/27
- メディア: 単行本
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きっかけは、うちの娘さん。今の娘さん、何するにも時間がかかる。トイレに入ると10分ぐらい出てこない。調子がいいと2分ぐらいで出てくる。で、怒られると手を遊びをはじめる。この行動は、なにか有るのかなぁ?と、思ったときにたまたま、池田信夫氏の書評を見ておもしろそうと思ったのがこの本。
この本は、子供がこれから生まれる人にはおすすめ出来るじゃないかと思う。特に赤ちゃんが何を考えている、何をしているのかというのについては、よく分かる。また、オレのようにちょっと大きくなった子供を持つ親が読んでもいいと思う。そんな話を幾つかピックアップ。
「何するにも時間がかかる。」は、重要な時間だった。
赤ちゃんというタイトルだけど、大体小学校に上がる前の子供達が対象になっている。この時間、小学校から中学生を卒業するまでの時間と比較して知識の吸収含めてものすごく重要な時間と本書の中ではいくつか述べられている。たとえば、ピアノを例にとすると音を認識する力は、小学生になるまでにつく。演奏する技術は、小学生から上がるそうな。
で、オレの思った時間がかかり理由がはっきり書かれている*1。この時間、たとえば、着替えをしているのは、本人だけでなく脳内のお友達と一緒にやっている可能性があるそうな。たとえば、動画を見るとケラケラ笑っているピングーとかロビとかが着替えをしているのかもしれない。数日前、保育園に行く前の娘さんがソファーに向かって「今日、何して遊ぶ?」って話しかけている姿を見た。「誰とお話ししてるの?」って聞いたら「トトロ」ととのこと。トトロがいるかどうかは兎も角として、娘さんには、秘密のお友達が何人かいそうだ。
道徳的な判断
先日、マイケル・サンデル著「これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学」に登場したトロリー問題についても書かれている。
赤ちゃんは、ルール・善悪の区別が付くか?と、点について本書は「ある程度理解している。」と書かれている。詳細については、本書第8章を読んでいただきたい。ただ、うちの娘さんに関しては、ある日、早々に布団にもぐったときに冷凍庫にある保冷パックを持ち出して睡眠中のオレのおでこにつけたことがある。少々体調も悪かったこともあって善悪は別としてこういう状況で「頭を冷やす」=「元気になる」と、いう思考が働いたかもしれないが、驚いたオレの声に嫁が娘さんを烈火の如く叱っている声が聞こえたwww
まとめ
子供の考えを発達心理学という点でまとめられた本で前半、退屈な話が多いが後半は、参考になった。でも、子供って本当に不思議な生き物だと日々思う毎日だ。
*1:P.105参照のこと。